生命保険の知識>生命保険会社の健全性を見極める方法

生命保険には多くの人が加入をしています。
当然健全な運営が必要だし、契約者を保護しなければなりません。
そのため、国は「保険業法」を定めています。
そして、生命保険事業は「免許事業」となっており、
金融庁が監督・規制を行っています。
昔は「生命保険会社は倒産しない」という神話がありましたが、
近年は２，３社の保険会社が倒産しました。

生命保険の経営の健全性を示す指標として
「ソルベンシー・マージン比率」や「基礎利益」があります。
「ソルベンシー・マージン比率」とは、大震災や株の暴落などにより、
予測を超えるリスクに対応できる支払余力を保険会社が
どのくらいもっているかを判断する指標です。
200％を下回った場合は、金融庁長官により早期に経営の
健全性を回復するための措置（早期是正措置）が
とられることになります。
これにより、契約者は守られていることになります。
基礎利益とは、保険会社の一年間の保険本業の収益力を
示す指標のひとつです。
一般会社でいうと、営業利益などに近いものです。
また、生命保険会社の格付けも毎年行われています。
格付けが「ＡＡＡ」「ＡＡ」などは「安定的」、
「ＢＢＢ」以上の生命保険会社は、強みが弱みを上回り
債務履行の可能性が高くなります。

「ＢＢ」以下は、強みを上回る不安定要因があることを示しています。
ちなみに、過去に倒産した保険会社は「Ｂ」以下でした。
これから保険に入ろうかと思っている方はその保険会社が
健全かどうかを調べる手段になります。
各保険会社のホームページに載っているので確認してみるといいでしょう。